中世の金銀硬貨

中世になるとさすがに描かれているデザインがだいぶ変ってきます。ギリシャ神話に登場する神々や動物たちよりも多大な影響力を持った権力者の肖像や紋章などが刻まれたものも豊富に発行されるようになります。素材は金が多く稀少価値が高い事も評価の対象にはなるのですが、むしろ素材で評価が上がっています。代表的なものでは皇帝ナポレオンが彫られた100フラン金貨やイギリスのビクトリア女王時代に発行された5ポンド金貨があります。

この頃になると製造技術がかなり上がってきていますから、現代のようなすっきりしたラインの縁取りをしています。ビクトリア朝5ポンド金貨の方は表に若い女性の横顔が、裏面にはライオンを従えた女王の象徴のようなデザインが彫られていて、“ウナとライオン”と呼ばれています。格調高い芸術作品のようなこれらには2000万円から5000万円といった価値がついています。

ナポレオン皇帝の金貨は21世紀現在で世界に20枚程度、ウナとライオンは18世紀中旬で400枚程度しか発見されていない事を考えても相当な希少価値ですし、今後さらに価値が上がっていくはずです。実際に世界中のコレクターたちが血眼になって探している事はいうまでもありません。

中世の金銀硬貨